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2024年11月1日
今年も、宗友福祉会会長の丹生谷さんが、「菊の花」を届けてくださいました。
10月になっても、まだまだ暑い日が続いていましたが、11月に入り、やっと秋らしい気候になり、それにふさわしい、「菊の花」が記念館の玄関をぱっと明るく華やかにしてくれてます。
丹生谷さんの「菊の花」は、日本最大の菊の祭典である「日本菊花全国大会」で、毎年上位入賞されており、2022年には最高の栄誉である「高松宮妃記念杯」を受賞されるなど、日本一の「菊の花」なのです。
10月26日より新しい企画展「真民さんとタンポポ展」も始まってます。どうぞ皆さんお誘い合わせて、記念館においでください。
2024年8月23日
8月19、20日と鹿児島の喜界島に行ってきました。喜界島中学校に真民詩碑「すべては光る」610番碑を建ててくださった、積山泰夫さんに会うためです。
積山さんは、この喜界島中学校に統合される前の喜界島第1中学校の校長として、子供たちのためにこの「すべては光る」の詩碑を建てたいと真民に手紙を出し、真民から喜界島の中学生へのメッセージとともに「すべては光る」の書が届き、平成15年3月に除幕式が盛大に行われたのです。写真に写っているのは、積山さんと当時のPTA会長、現在の教育長さん、校長・教頭先生です。
小さな「念ずれば花ひらく」碑は、積山さんの自宅の庭に609番碑として建てられたものです。
喜界島は、絶海の孤島ですが、6500人ほどが暮らす、人情味あふれる、温かな島でした。有名な黒糖焼酎(朝日、喜界島)の本社・工場があり、島一面のさとうきび畑が美しい、豊かな島でした。
2024年6月6日
円覚寺の横田管長のお話と講師の方々の講演を聴くため、5月31日から6月2日まで、鎌倉に行ってきました。
心身ともにリフレッシュして、横田管長にもお会いして、ごあいさつをすることができました。
栗山監督と帯津先生の講演要旨をまとめましたので、参考にしてください。
栗山監督
自分の「師」を持ち、その師の生き方を学ぶ。
「見たことのない景色」を見るためには、何をすべきか。
WBCの選手に対して言ったことは、「自分は侍ジャパンの一員ではなく、侍ジャパンを代表する存在なのだ、と思ってくれ」
組織を生かすとは、監督がどうこうではなく、選手、スタッフをいかに生かしていくか、ということだ。
帯津先生
外科医として、がん患者を診てきたが、手術して癌を摘出しても、再発する人が多いことに気づき、「ホリスティック医学」(人間を「体・心・気・霊性」などの有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な医療を実現する)に活路を求める。
自然治癒力を癒しの原点におく。
患者が自ら癒し、治療者は援助する。
様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う。
私は、「アンチエイジング」に対して、「ナイス・エイジング」を提唱する。
うまく老化・死をそれとして認め、老化に対して楽しく抵抗し、生と死の統合をめざしていく。
2024年5月6日
坂村真民記念館の玄関前にある「念ずれば花ひらく」詩碑に、近所のすずめの親子がやってきました。ユーチューブでご覧ください。
https://youtu.be/SeR1vyRAaqE?si=jjx4LnM-ur3v2jb_
2024年5月3日
ゴールデンウイークの後半に入りましたが、記念館は静かです。皆さんのご来館を心よりお待ちしております。
砥部の町は、この季節は、みかんの花の香でいっぱいです。
記念館の「念ずれば花ひらく」の詩碑には、鳥好きの真民のために、近所のすずめがやってくるように、お米をまいて待っています。
2024年4月20日
記念館の中庭の「朴の花」が、今年も純白の花を咲かせました。大きなつぼみもありますので、もうすぐ次の花が咲くでしょう。どうぞ、真民が一番好きだった「朴の花」を見に来てください。
2024年2月11日
正月の能登半島地震で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
また、ご家族を地震により亡くされた方には、心から哀悼の意を表します。
皆様にとっては、春はまだまだ遠い先のことでしょうが、春は必ず来るのです。
記念館の白梅が花を咲かせ始めました。
砥部町七折の「梅まつり」も2月17日(土)から開催されます。
3月2日(土)から新しい特別展が始まります。
どうぞ、お誘いあわせでお出かけください
2024年1月18日
坂村真民の生き方の中心にあるのは、「悲しみに暮れる人と共に、その悲しみを共有し、一緒に手を取って歩む」ことです。
29年目を迎えた阪神淡路大震災の、神戸市の追悼集会の会場には「ともに」という言葉が、灯ろうによって書かれていました。
この愛媛の地から、被災者の方々に心を寄せて、坂村真民の「共に」という詩を今日から記念館正面玄関に展示しております。
どうぞご来館のうえご観覧ください。
2024年1月7日
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
年末に見た映画「PERFECT DAYS」についての感想を一つ。
日常のルーチンワークを、完璧(Perfect)にこなし、毎日を生きている人間が主人公の、そこへ至る人生の過程が、断片的に描かれて、でも、今の人生を肯定的に、「Perfect」に生きる姿に、私たちに向かって、人間の生き方を考えさせてくれる映画だ。
ある意味で、「禅の世界」に通ずる生き方を描いている映画だと思う。
「厳しい戒律の下で、あるがままに生きる」という生き方は、
欧米の人々の感覚からは、理解できないのではないだろうか。
そういう意味で、この映画は、主演男優賞を取ったが、作品賞は取れなかったのではないだろうかと思った。
しかし、キリスト教関連の団体から、人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞を受賞しているので、宗教的な精神という点では、欧米の人々にもビム・ベンダース監督の意図は届いているのかもしれない。
そうは言っても、私的には、令和5年の映画の中では、一番しっくりくる映画だったと思う。
そして、気に入ったのが、映画のテーマソングともなっているLoo Reedが歌う「PerfectDay」。
なんとなく意味深な歌で、ちょっと考えさせられる歌ですね。
ユーチューブで本人出演の映像と歌が聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=QYEC4TZsy-Y
そもそもこの映画は、「THE TOKYO TOILET」という東京渋谷の公共トイレを世界的な建築家やクリエイターが回収するというプロジェクト活動をPRするために企画された映画なのだから、
あくまで「トイレ」が主人公であり、役者はその脇役なのであり、完璧なストーリーは要らないのかもしれない。
「今度は今度! 今は今!」という言葉が、今を生きる主人公の口癖として出てくるが、「今日一日を、Perfect Day」として生きる主人公の生き方を良く表していると思う。
「木漏れ日」の心地よさ、ギラギラの日が当たる世界より、木漏れ日の世界を愛する主人公の生き方に、好感を持ってしまう。
パーフェクトな毎日の生活に、ちょっとした出来事が起こり、日常の生活を狂わすが、主人公も、実は、その完璧さを狂わす出来事に、人間としての喜び、悲しみを感じて、生きているし、それを喜び、悲しみ、感じている自分が嬉しいのだ。
ゆったりとした時間の中で、この映画を思い出しながら、正月を過ごそうと思っていたら、能登半島地震に、羽田空港での衝突事故と、現実の世界に有無を言わさず戻されてしまった。