「坂村真民の愛した草花と木~野に咲く草花や木を詠った詩と写真とのコラボ展~」
開催期間
2018年10月20日(土)~2019年2月24日(日)
(開催趣旨)
坂村真民は、生きとし生けるものへの愛情を込めた詩を数多く作っています。その中でも、野に咲く草花や木を詠った詩は、真民の純粋で清らかな心をそのまま表現した詩として多くの読者に読まれています。
今回は、これらの草花や木を詠った詩とその写真を一緒に展示することとしました。この写真は、この企画展のために、西澤館長が全国を回って撮り集めた写真です。もちろん、真民が実際に見た「タンポポ堂」に咲く草花や木も撮っています。
真民が敬愛していた杉村春苔尼先生の命日に必ず活けていた白百合の花など真民の思い出の花の詩をその写真と共に鑑賞していただく企画となっています。
(展示概要)
第1展示室では、坂村真民の代表的な詩の詩墨作品と真民の好きな禅語を掛け軸用に書いたものなど、皆さんにもおなじみの「真民詩」と「真民の書」をゆっくりと見て、読んでいただけるものと思っております。
特に今回は、森信三先生から頂いた手紙と書を2点展示していますので、こちらも貴重な展示となっています。
どうぞ、多くの方々のご来館を心からお待ちしております。
企画展「坂村真民の扉書き~真民が詩集に込めた想いと言葉~」のお知らせ
【開催期間】
平成30年 6月23日(土)~平成30年10月14日(日)
坂村真民は、すべての詩集と随筆集にその時その時の想いを込めた言葉を「表紙の裏」に「扉書き」をしています。
自費出版の詩集を出していた頃は、贈呈する人ごとにそれぞれ違った言葉を書いていましたが、昭和42年に「自選坂村真民詩集」を出版してからは、その詩集や随筆集ごとに言葉を決めて「扉書き」をするようになりました。
今回の企画展は、その「扉書き」について、真民直筆の書とその「扉書き」の言葉の出典となる「真民詩」を展示するとともに、「扉書き」に対する真民の想いと願いはどのようなものであったのかをパネルで展示しています。
第1展示室では、真民詩の代表的な詩墨作品を23点展示します。
第2展示室では、企画展「坂村真民詩集の扉書き~真民が詩集に込めた想いと言葉~」として、自費出版の詩集や出版社から出された詩集と随筆集に扉書きされた「真民の想いと言葉」を実物展示するとともに、その言葉の出典となる「真民詩」の詩墨作品を20点展示します。
短い言葉ではありますが、「扉書きの言葉」は真民のその本に対する想いが凝縮された言葉であり、真民の生き方を知る上でも重要な意味のある言葉です。
どうぞ、多くの方々のご来館を心からお待ちしております。
坂村真民記念館開館6周年記念特別展
「坂村真民という生き方~坂村真民の生涯を貫いた生き方とは~」展について(お知らせ)
期 間 平成30年3月3日(土)~6月17日(日)
場 所 坂村真民記念館
これまで記念館では、坂村真民の生涯を展望しそこから生まれた数々の詩について、真民が住んだ地を辿って、それぞれの時代の代表的な詩とその詩が生まれた背景等について解説し、その詩の魅力を分かりやすく丁寧に解説パネルや資料を展示してきました。
また、3年前からは、坂村真民の生き方とその中心にある思想を、「家族」、「一遍上人」、「森信三先生」、「二人の母」、「坂村真民の祈り」というテーマを設定して、より深く真民詩の世界を掘り下げて、真民詩を理解するための企画展を開催してきました。
開館より6年を迎える今年は、これまでの企画展と特別展を再構成して、「坂村真民という詩人の生き方」を総合的に捉え、「坂村真民という生き方」というテーマで、坂村真民の独特な生き方とその特徴、そしてそこから生まれてくる「真民詩」を、あらゆる角度から見つめ直して、真民詩をより分かりやすく、より深く解説しようと試みています。
どうぞ、多くの皆様がこの特別展をご覧になり、真民詩の魅力を再発見していただき、皆様の人生の「生きる糧」として、また「生きる希望」として、真民詩がお力になることが出来ますように、心を込めて特別展を開催することとしておりますので、どうぞ、多くの方々のご来館を心からお待ちしております。
「坂村真民の世界―すべての人に真民詩を~ようこそ砥部町へ、ようこそ坂村真民記念館へ~」展のお知らせ
(開催期間)
第1部 平成29年 6月17日(土)~平成29年11月12日(日)
展示替え休館日 11月13日(月)~11月17日(金)
第2部 平成29年11月18日(土)~平成30年 2月25日(日)
2017年9月30日から10月30日まで、砥部町の総合運動公園を中心として「第72回国民体育大会と第17回全国障害者スポーツ大会」が開催され、全国から選手や応援団として多くの皆さんが砥部町に来られます。
坂村記念館ではこの機会に、「こつこつと努力する大切さ」、「困難の中でも生きる希望と勇気を持つことの大切さ」を詠った詩や、「人生で色んなハンディを持ちながら、それを乗り越えて生きる人々へのエールを送る詩」を数多く書いている坂村真民の人となりとその詩を、多くの人に知ってもらうために、代表的な坂村真民の詩墨作品を全館で展示することとしました。
坂村真民の詩には、「試合に勝つことだけ」を求めるのではなく、「人間として成長すること」を願って、つらい、苦しい練習を重ねて、「人間としての生き方」を求め続けることを詠った詩が多数あります。そして、そうした詩を書くために、自分自身を厳しく鍛え、毎日を「修行僧」のように生きた坂村真民の「生き方」も多くの人に感動を与えるものと思っています。
また第2部では、「家族への愛」、「家族と共に生きる喜び」を詠った代表的な真民詩の詩墨作品及び自筆の原稿作品を取り揃えてご覧いただけるように準備しております。
坂村真民記念館にとりましても、開館から5周年という節目の年を迎え、今一度原点に立ち帰り、真民詩の真髄である「生きる希望と勇気」が湧いてくる詩を厳選して展示したいと思っています。坂村真民の詩は、貧しいながらも心豊かな生活を求めた詩、どんなに苦しくても、悲しくても、生きる希望を持ち続けることを訴えた詩が中心です。
現代の日本人が、忘れかけようとしている生き方、考え方を、もう一度坂村真民の詩を通して思い出して貰い、皆さんの今後の生き方を考えるヒントにしていただければ幸いです。どうぞ、多くの方々のご来館を心からお待ちしております。
開館5周年記念特別展「東日本大震災と坂村真民の詩~鳥は飛ばねばならぬ、人は生きねばならぬ~」のお知らせ
平成29年3月4日(土)~6月11日(日)
坂村真民記念館は、2012年3月11日という特別な日にオープンしました。それは、この記念館が東日本大震災で被災された皆さんと一緒に、皆さんの気持ちに寄り添って、新たな道を共に歩き出したいと願ったからです。
坂村真民の詩には、つらい、苦しい気持ちの中で、悲しい気持を噛みしめながらも、前向きに生きることを詠った詩がたくさんあります。そうした坂村真民の詩によって、被災された皆さんの心に生きる希望と勇気を取り戻してもらいたいという願いを込めた記念館なのです。
大震災より6年を迎える今年は、震災により亡くなった方々の7回忌にも当たります。坂村真民記念館では、開館5周年記念特別展として、愛媛新聞社と共催で、東日本大震災の記憶を風化させることなく、これからも人々の記憶にしっかりと留めてもらうことを願って、「東日本大震災と坂村真民の詩~鳥は飛ばねばならぬ、人は生きねばならぬ~」展を開催いたします。
東日本大震災とその後の被災地の復興状況の記録写真を中心とした岩手日報社と愛媛新聞社の報道写真を中心に展示し、被災地の今を生きる人々の現状を見ていただきたいと思います。そして、被災者の方々に寄り添い、悲しみをともに悲しみ、困難を乗り越え、前に向かって生きる人へ「生きることの大切さ」を詠った坂村真民の詩を展示することとしております。
また、この特別展の趣旨に賛同いただいて、被災者への鎮魂と哀別の想いを込めて、臨済宗円覚寺派の横田南嶺管長に特別に揮毫していただいた「真民詩11点」を特別展示します。
坂村真民記念館にとりましても、開館から5周年という節目の年を迎え、今一度原点に立ち帰り、真民詩の真髄である「生きる希望と勇気を感じ取る詩」を厳選して展示したいと思っています。多くの皆様がこの特別展をご覧になり、東日本大震災の記憶を呼び戻し、震災後の貴重な体験を生かして、新たな時代に向かって生きてゆくことを考えていただければと思います。
坂村真民の詩は、貧しいながらも心豊かな生活を求めた詩、どんなに苦しくても、悲しくても、生きる希望を持ち続けることを訴えた詩が中心です。現代の日本人が、忘れかけようとしている生き方、考え方を、もう一度坂村真民の詩を通して思い出して貰い、皆さんの今後の生き方を考えるヒントにしていただければ幸いです。どうぞ、多くの方々のご来館を心からお待ちしております。
「祈りの詩人坂村真民の原点を求めて~聖フランシスコとマザー・テレサ、そして一遍へ~」展のお知らせ
平成28年10月22日(土)~平成29年2月26日(日)
坂村真民は、仏教詩人とも祈りの詩人とも言われています。坂村真民の「祈り」とは、「大いなる人にすべてを任せること」、「その人を信じ切ること」であり、これが真民の「信仰」であり、そこには「キリスト教の祈り」が大きく影響しています。
「祈りの人」として、坂村真民が最も尊敬しその生き方を自分の生き方として求め続けた人は一遍上人ですが、この一遍の生き方に辿り着くまでに聖フランシスコが居り、現代の一遍として仰いだのがマザー・テレサでした。この3人に共通する生き方は、「清貧、無所有、謙譲、博愛」という生き方であり、ハンセン病患者への想いも共通するものを持っています。今回の企画展では、この3人への想いを詠った詩を中心に展示、解説し、坂村真民の生き方の中心にある「祈り」の原点に迫りたいと思っています。聖フランシスコとマザー・テレサというキリスト教の聖人と日本の捨聖といわれる一遍上人がこんなにも同じ生き方をしていたのか、そのへんも是非記念館で確かめてください。
「坂村真民と二人の母」展のお知らせ
平成28年6月11日(土)~10月16日(日)
坂村真民には生みの親である坂村タネと心の母となる杉村春苔尼という二人の母がいました。この企画展では、坂村真民の人生とその詩に大きな影響を与えた二人の母について、これまで公開されていない資料や写真等を使って、その人となりを明らかにし、真民詩に与えた影響について詳しく解説する予定です。
母よ(94歳)
伊予(愛媛)のひと
芭蕉の母を知る
道元禅師の母
伊子(いこ)を知る
母の恩を忘れるな
私の母は二人ある
産んで下さった母と
大詩母さまとして
拝んでいる
杉村春苔尼先生
ああ
母よ母よと
大きな息をして
大海を泳ぐ
海の王者の鯨よ
坂村真民記念館開館4周年記念特別展「森信三と坂村真民の世界」展について(ご案内)
期 間 平成28年3月5日(土)~6月5日(日)
場 所 坂村真民記念館
昭和34年6月18日に、坂村真民は森信三先生に初めてお会いする。
その日以来、真民にとって森先生は厳父であり慈父となる。
「昭和42年「自選坂村真民詩集」の出版が決まると、自分の事のように喜び、全国の教え子、知人に手紙を書いて購入を呼び掛け、渾身の力を込めて「詩集の序文」も書いてくださった。
詩集が届いた日には、「ホンツイタ コレデニホンガ スクワレル モリ」という電報をくださり、坂村真民が「自選坂村真民詩集」により全国的に知られるきっかけを作って下さった一番の貢献者である。
その後も、生涯にわたり、「父親のような厳しさと優しさ」でずっと見守って下さったご恩に対し、真民は詩を作ることによってお答えするのである。
人生二度なし
人生二度なし
森信三先生にお会いして
この言葉が
気海丹田の中に焼きつき
わたしは新しく
スタートした
そして賦算誌『詩国』を発行し
平成十六年二月号で
五百号になる
この間一回も休むこともなく
刊行できたのは
先生の励ましの
おかげである
先生の霊よ
永久なれ
企画展「坂村真民と一遍上人」のお知らせ
期 間 平成27年10月24日(土)~平成28年2月28日(日)
場 所 坂村真民記念館
坂村真民記念館では、10月24日(土)より来年2月28日(日)までの会期で、新しい企画展「坂村真民と一遍上人」を開催いたします。今回の企画展では、坂村真民の人生とその詩に大きな影響を与えた「一遍上人」を採りあげます。
坂村真民は、50歳の時宝厳寺の一遍上人立像と対面し、破れ衣に裸足の足で全国を遊行して回られた一遍上人の姿に魅了され、その志を受け継ぎ生涯の師として仰ぎつづけました。
企画展では、真民の「一遍上人を詠った詩」と「一遍上人語録 捨て果てて」の中から、一遍上人の人間的魅力を語ったところを取り出し、「一遍上人の生き方とその思想」を分かりやすく解説パネルで展示しています。
また、一遍上人の生涯を絵巻にした国宝「一遍上人絵伝」から有名な場面の写真を、時宗総本山遊行寺と国立東京博物館の協力を得てパネル展示しています。愛媛で生まれ、愛媛で修行を重ね、全国を遊行して回られた一遍上人は、全国的な知名度に比べて、愛媛ではあまり知られていないのが現状です。これからの日本人の生き方を考えるとき、今こそ一遍上人の生き方とその思想は多くの人に感動と共感を生み出すものと考えます。
坂村真民の「独特な生き方」は、「一遍上人の生き方」を求め続けた「生き方」であったと言えます。なぜ坂村真民は一遍上人の生き方に魅かれそれを生涯求め続けたのか、そしてその結果真民詩にどのように影響を与えているのかについても体系的に分かりやすく展示しています。
また、常設展では、坂村真民の代表的な詩墨作品を19点展示しております。真民直筆の大額に入った「真民詩」は、また格別の味わい深い書でもあります。
どうぞ多くの方がご来館してくださるよう、心からお待ちしております。
企画展「坂村真民と家族の絆」のお知らせ
期 間 平成27年6月6日(土)~10月18日(日)
場 所 坂村真民記念館
坂村真民の詩で一番多いのは、家族を詠った詩です。貧しい生活の中で一生懸命に生きようとする家族の、切なく哀しい中にも喜びと愛情あふれる日常の生活を詠った詩を多数書き残しています。
今回の企画展では、こうした坂村真民の家族を詠った詩の中から、代表的な詩を採りあげ、その詩の生まれた背景やその頃の家族の状況について、当時の写真やゆかりの品物、「真民の言葉」を分かりやすくパネルにまとめて展示しています。
真民詩に出て来る坂村家の家族、妻と三人の娘は、貧しく厳しい生活の中でも精一杯楽しく幸せに毎日を生きています。そんな「坂村家の家族の光景」を、真民は父親のやさしい眼で、詩人としての純粋な眼で見て詩に書きとめています。
今回の企画展では、あまり真民詩には登場しない「真民の妻」であり「三人の子の母親」である、坂村久代にスポットを当て、真民が「真民らしく」生きることができたのも、「三人の子」が素直で明るくやさしい娘に育つことができたのも、この「妻・母」がいたからこそであることを紹介しています。
「本当の家族の幸せ」とは何かを考えさせてくれる詩、「懐かしい家族の光景」を思い出させてくれる詩が数多く展示されています。どうぞ皆さんも、「坂村真民と家族の絆展」にお出かけくださり、家族の絆をもう一度確かめてください。